外科

    こういう症状ありませんか?

    「急に足をかばうようになった」「しこりに気づいた」「傷がなかなか治らない」「元気はあるけれど、触ると痛がる」など、外科に関わる症状は、犬や猫の日常の中で突然気づかれることが少なくありません。見た目で分かる変化が多い一方で、「この程度で相談していいのか分からない」と迷われる飼い主さまも多い分野です。

    外科では、ケガやできもの、臓器のトラブルなど、手術や処置が関係する病気を扱います。ただし、すべてがすぐに手術になるわけではありません。まずは状態を確認し、今すぐの処置が必要か、経過観察でよいか、内科的な対応で改善が見込めるかを整理することが大切です。

    稲沢市の平和動物病院では、「本当に外科的な対応が必要かどうか」を含めて丁寧に状態を整理し、検査や処置の目的を分かりやすく共有したうえで、その子にとって無理のない選択肢を一緒に考えていきます。

    こんなときはご相談ください

    • 足をかばう、歩き方がおかしい
    • 体にしこりやできものを見つけた
    • 傷や腫れがなかなか引かない
    • 触ると嫌がる、痛そうにする
    • 出血や外傷がある
    • 以前からあるできものが大きくなってきた
    • 手術が必要かどうか判断に迷っている

    代表的な病気

    犬でよくみられる外科の病気

    皮下腫瘤(しこり)

    犬では、皮膚の下にしこりができるケースが比較的多く見られます。脂肪腫などの良性のものから、注意が必要な腫瘍まで種類はさまざまで、見た目や触った感触だけで判断することは難しい場合があります。

    しこりの大きさや硬さ、成長のスピードによって対応は異なり、経過観察が適している場合もあれば、詳しい評価や処置が必要になることもあります。まずは今の状態を確認し、どのように向き合っていくかを整理することが大切です。

    前十字靱帯断裂

    中高齢の犬で多くみられる整形外科疾患で、後ろ足をかばう、突然歩きにくくなるといった症状で気づかれることがあります。加齢や体重、体の使い方などが影響すると考えられています。

    症状の程度や生活状況によって対応は異なり、外科的な治療が選択肢となる場合もあれば、保存的な管理で経過を見ることもあります。その子の状態に合わせた判断が重要になります。

    猫でよくみられる外科の病気

    咬傷(ケンカによる外傷)

    猫では、外から見える傷が小さくても、皮膚の下で感染が広がっているケースがあります。特に屋外に出る猫では、ケンカによる咬傷が原因となることが少なくありません。

    腫れや痛み、元気の低下などから気づかれることが多く、放置すると膿がたまることもあります。状態を確認し、必要に応じた処置を行います。

    異物誤飲

    猫はひも状のものや小さな物を誤って飲み込んでしまうことがあります。症状としては、嘔吐や食欲不振、元気がないなどが見られることがありますが、初期には分かりにくいこともあります。

    誤飲の内容や状態によっては、経過観察が可能な場合もあれば、外科的な対応が必要になることもあります。早い段階で状況を把握することが大切です。

    当院の外科で大事にしていること

    1. 手術の要否を“根拠”で判断し、選択肢を整理する

    外科の分野では、「手術が必要かどうか」「今すぐか、経過観察か」の判断が重要になります。当院では見た目だけで決めるのではなく、触診に加えて必要に応じて画像検査(レントゲン・超音波など)や血液検査を行い、状態を整理します。

    そのうえで、考えられる原因や緊急性、手術をする場合・しない場合の見通しを分かりやすく説明し、今できる選択肢を一緒に確認します。

    2. 年齢・体力・生活に合わせて、現実的な治療計画を一緒に組み立てる

    同じ症状でも、年齢や基礎疾患、体力、ご家庭の生活環境によって最適解は変わります。当院では外科的な処置だけに偏らず、内科的な管理で様子を見る、処置の範囲やタイミングを調整するなど、複数の選択肢を整理した上で提案します。

    「治療として理想」だけでなく、「その子とご家族が続けられる現実」を踏まえ、納得感のある方針を一緒に決めていきます。

    3. 術後の経過とご自宅でのケアまで見通しを共有し、回復を支える

    外科処置のあとは、経過観察とご自宅でのケアが回復に直結します。当院では、処置後に傷口の見方、食事や運動の注意点、お薬の使い方、再診の目安を具体的に共有し、迷いにくい形にします。

    また、「これは様子を見てよい変化か」「受診すべきサインか」といった判断が難しい場面でも相談しやすい関係づくりを大切にし、安心して回復を見守れるようサポートします。

    よくある質問

    Q1. しこりを見つけたら、すぐに手術が必要ですか?

    すべてのしこりが手術の対象になるわけではありません。まずは状態を確認し、経過観察が適しているかどうかを判断します。

    Q2. 手術をするかどうかは、その場で決める必要がありますか?

    必ずしもその場で決める必要はありません。状態や選択肢をご説明したうえで、ご家族と相談してから決めていただくことも可能です。

    Q3. 高齢でも外科的な処置は可能ですか?

    年齢だけで判断することはありません。体調や負担を考慮しながら、無理のない方法を検討します。

    Q4. 術後のケアについても相談できますか?

    はい、可能です。処置後の過ごし方や注意点についても、分かりやすくお伝えします。

    Q5. まずは相談だけでも大丈夫ですか?

    もちろんです。外科的な対応が必要かどうかを含めて、状態を整理するところからお手伝いします。

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