病院からのお知らせ

2023年12月26日

健康診断と飼主さんの役割

家族の一員として、犬の存在は私たちの生活に欠かせません。その家族との生活が充実したものとなるために、誰もが健康を望みます。今回は、あらためて犬の健康診断について考えてみます。

そもそも、なぜ犬の健康診断が重要なのか?

犬は感情豊かで忠実な存在です。しかし、犬が自らの健康に関してコミュニケーションして飼主さんに伝えることは難しいです。こうした理由で、定期的な健康診断は、潜在的な健康問題の早期発見や予防策の実施に不可欠になっています。愛犬が健康で幸せな生活を送るためには、飼主さんが積極的な役割を果たすことが求められます。

健康診断の頻度とタイミング

犬の年齢や種類、健康状態によって、適切な健康診断の頻度は異なります。通常、若い犬は年に1回、中年から高齢の犬は半年に1回の診察が推奨されます。しかし、急激な体調の変化や異常が見られた場合は、回数やタイミングにとらわれず速やかに動物病院を受診してください。治療の鍵となる早期発見が健康診断の大きな役割の一つです。

広義の健康診断

健康診断と聞くと、すぐに思い浮かぶのが血液検査やレントゲン・超音波検査などだと思います。
一般的にはそれで正解なんですが、どちらかというと狭義の健康診断のことになります。
これに対して、広義の健康診断になるとシャンプーやカットのトリミング、狂犬病ワクチンや混合ワクチンの接種や栄養相談も含まれてきます。
当院での様子を例にすると、
①トリミング:トリマーは施術に入る前準備の段階で、皮膚、毛並み、耳、目、歯、爪などを含む全身をチェックしています。ここで異常が見つかれば、すぐさま獣医師に連携し診察・治療にあたっています。
②ワクチン接種:ワクチン接種の際には問診として「なにか変わった様子はないですか?」「なにか聞いておきたいことはないですか?」など飼主さんに声掛けしています。飼主さんが自覚していなくて、何気なく発した言葉の中に重大な病気のヒントが含まれていることがあります。獣医師は、そういった言葉を見逃さないよう会話しています。
③栄養相談:意外と知られていませんが、食事の相談を受けることもよくあります。同じ銘柄のドッグフードでも合う子合わない子がいます。また、犬種や年齢 によっても合う、合わないがあります。有名ブランド、ショップで勧められた、試供品でもらったなどの理由で始めたフードでもその子に合っていなければいずれ健康を損なうことがあります。アドバイスに従って食事を変えただけで元気になった例は当院でも多々あります。

飼主さんの役割

広義の健康診断のプロセスにおいて、飼主さんが果たすべき役割は非常に大きいです。
①日常の観察:  愛犬の日常の様子に注意深く触れ、異変や不調を早期に察知してください。食欲、遊び方、排泄などの変化に敏感になりましょう。
②予防策の実施: ワクチン接種や寄生虫予防など、予防策を実施していただくと同時にその度ごとの獣医師との会話を心がけて下さい。
②バランスの取れた食事: 犬に適した栄養バランスの食事を提供し、健康をサポートしてください。食事に関する相談は当院に気軽に行ってください。
③定期的な運動:  適度な運動は犬の健康に欠かせません。散歩や遊びを通じて、適度な運動を確保してあげてください。

最後に

定期的な診察を通じて、病気の早期発見と予防に努め、共に幸せな時間を過ごすことができます。飼主さんと獣医師の連携が重要であり、その協力によって犬は健康で充実した生活を享受できます。犬との絆を深め、健康で幸せな日々を築くために、定期的な健康診断をおろそかにせず、積極的なケアを心がけて下さい。

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