皮膚科

    こういう症状ありませんか?

    「最近よく体をかいている」「耳をしきりに気にする」「毛が抜けてきた」「皮膚が赤い、フケが増えた」など、皮膚や被毛の変化(かゆみ・脱毛・赤み・外耳炎のような耳のトラブル)は、犬や猫の飼い主さまが比較的気づきやすい症状のひとつです。一方で、皮膚トラブルは見た目が似ていても原因が異なることが多く、「なかなか良くならない」「良くなったと思ったらまた繰り返す」と感じるケースも少なくありません。

    皮膚は体の一番外側にある臓器であり、アレルギー、感染、体質、生活環境、ストレスなど、さまざまな要因が影響します。そのため、皮膚だけを見るのではなく、いつから・どこが・どのくらい痒いか、季節やシャンプー、フード変更などのきっかけも含めて、生活背景とあわせて状態を整理していくことが大切になります。

    稲沢市の平和動物病院では、症状の出方や経過を丁寧に伺いながら、「なぜこの症状が出ているのか」を一緒に考え、続けやすいケアや治療方針を整理していく皮膚科診療を行っています。

    こんなときはご相談ください

    • 体をかく、なめる、噛むしぐさが増えた
    • 皮膚が赤い、ただれている
    • フケやベタつき、においが気になる
    • 毛が薄くなった、部分的に抜けてきた
    • 耳をかく、頭を振ることが多い
    • 季節によって皮膚の調子が変わる
    • 以前からの皮膚症状がなかなか落ち着かない

    代表的な病気

    犬でよくみられる皮膚の病気

    アレルギー性皮膚炎

    犬で非常によくみられる皮膚疾患で、かゆみを主な症状とする病気です。食事に含まれる成分、ハウスダストや花粉などの環境要因、ノミなど、さまざまなものが関係すると考えられています。体質的に起こりやすい犬も多く、若い頃から症状が出始めるケースもあります。

    症状としては、体を強くかく、足先や顔をなめる、耳のトラブルを繰り返すなどが見られます。症状の強さや出る部位には個体差があり、季節によって悪化することもあります。治療では、症状を和らげることと、できるだけ再発を抑える管理を目標に、生活環境や食事も含めて考えていきます。

    膿皮症(細菌性皮膚炎)

    皮膚に常在している細菌が増え、炎症を起こすことで発症する病気です。アレルギーや体調の変化、皮膚のバリア機能低下などがきっかけになることが多く、単独で起こる場合もあれば、他の皮膚疾患に続いて見られることもあります。

    赤み、ブツブツ、かさぶた、脱毛などが主な症状で、かゆみを伴うこともあります。見た目だけでは原因が判断しにくいため、皮膚の状態を確認しながら、その子に合ったケアや治療を進めていきます。

    猫でよくみられる皮膚の病気

    過剰グルーミング(皮膚炎)

    猫では、皮膚に異常があるというよりも、「なめすぎる」ことで皮膚トラブルが目立つケースがあります。アレルギー、ノミ、皮膚の違和感、ストレスなどが関係すると考えられています。

    お腹や内もも、足などの毛が薄くなる、赤くなるといった変化から気づかれることが多く、かゆみが分かりにくい点が特徴です。生活環境や行動面も含めて状態を整理し、無理のない形で管理を行っていきます。

    猫の真菌症(皮膚糸状菌症)

    カビの一種によって起こる皮膚の感染症で、子猫や多頭飼育環境で見られることがあります。円形の脱毛やフケを伴う皮膚病変が特徴で、人にうつる可能性がある点も注意が必要です。

    症状の程度には個体差があり、軽い脱毛だけで気づかれることもあります。周囲の環境管理も含めて、状況に応じた対応を行っていきます。

    当院の皮膚科で大事にしていること

    1. 見た目だけで決めず、経過から原因を絞る

    皮膚の病気は、赤みやかゆみといった見た目だけでは原因を判断しにくいことが多くあります。当院では、いつから症状が出ているか、どこを掻く・舐める・こするのか、時間帯(夜だけ、散歩後など)や季節で変化があるか、良くなったり悪くなったりするきっかけ(シャンプー、フード変更、環境の変化、予防薬の開始/変更など)を丁寧に伺い、経過を整理します。

    そのうえで、今の症状が「一時的な炎症」なのか「繰り返しやすいタイプ」なのかを見極める手がかりをそろえ、必要な確認と対応の優先順位を一緒に決めていきます。

    2. 続けられる皮膚ケアを一緒に設計する

    皮膚トラブルは、薬だけでなく、日常のケアや生活環境が大きく関わります。大事なのは“正しいケア”よりも、続けられるケアです。

    当院では、塗り薬や飲み薬の使い方に加えて、シャンプーの頻度・洗い方、保湿、エリザベスカラーの必要性、寝具や室内環境の工夫などを、症状とご家庭の状況に合わせて調整します。負担が大きい方法を押しつけるのではなく、無理なく継続できる形に落とし込みます。

    3. 再発を前提に、迷わない目安を共有する

    皮膚疾患の中には、良くなっても再発しやすく、長く付き合っていく必要があるものもあります。当院では、症状の変化を一緒に確認しながら、「どの状態なら様子見でよいか」、「どんな変化があれば受診が必要か」といった目安を共有します。

    また、再発しやすい時期やパターンがある場合は、季節ごとのケアや治療の調整も含めて検討し、困ったときに相談しやすい関係づくりを大切にしています。

    よくある質問

    Q1. 皮膚を少しかいている程度でも相談してよいですか?

    はい、問題ありません。皮膚の症状は軽そうに見えても、背景に別の原因が隠れていることがあります。気になる変化があれば、その段階でご相談ください。

    Q2. どのくらいの期間で良くなりますか?

    症状や原因によって経過はさまざまです。短期間で落ち着く場合もあれば、時間をかけて管理していくケースもあります。診察時に、見通しについてもご説明します。

    Q3. シャンプーやケアについて相談できますか?

    はい、可能です。皮膚の状態に合ったシャンプーや日常ケアについても、無理のない方法をご案内します。

    Q4. 薬をずっと使い続けることになりますか?

    すべての皮膚疾患で長期の投薬が必要になるわけではありません。症状の変化を見ながら、その子に合った形を一緒に考えていきます。

    Q5. 食事が皮膚に関係することはありますか?

    場合によっては関係することがあります。体質や症状に応じて、食事の考え方についてもご相談いただけます。

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