歯科

    こういう症状ありませんか?

    「口のにおいが気になる」「歯が茶色くなってきた(歯石が目立つ)」「ごはんは食べるけれど噛み方がいつもと違う」「口を触られるのを嫌がる」など、お口のトラブルは犬や猫の日常の中で少しずつ気づかれることが多い症状です。一方で、見た目の変化がゆっくり進むため、「年齢のせいかな」「まだ大丈夫かな」と様子を見てしまうことも少なくありません。

    歯や歯ぐきの病気(歯周病など)は、痛みや不快感だけでなく、進行すると歯ぐきの炎症が続いたり、歯がぐらついたりする原因になることがあります。だからこそ大切なのは、まず「今どの程度進んでいるか」を確認し、必要なケアや対応の優先順位を整理することです。

    稲沢市の平和動物病院では、お口の中の状態を丁寧に確認しながら、すぐに処置が必要なケースか、まずは日常ケアの見直しから始められるかを一緒に整理します。その子の性格やご家庭の生活スタイルも踏まえ、続けやすいケアや対応を考えていく歯科診療を行っています。

    こんなときはご相談ください

    • 口臭が強くなってきた
    • 歯石や歯の汚れが目立つ
    • 歯ぐきが赤い、腫れている
    • ごはんを食べにくそうにしている
    • 硬いものを噛まなくなった
    • 口を触られるのを嫌がる
    • よだれが増えた、血が混じることがある

    代表的な病気

    犬でよくみられる歯の病気

    歯周病

    犬で非常に多くみられる歯科疾患で、歯に付着した歯垢や歯石が原因となり、歯ぐきに炎症が起こる病気です。初期には口臭や歯ぐきの赤み程度ですが、進行すると歯がぐらついたり、痛みが出たりすることがあります。

    歯周病はゆっくり進行するため、見た目だけでは分かりにくいこともあります。状態を確認しながら、必要に応じて歯のクリーニングや日常ケアの見直しを行い、進行を抑えることを目指します。

    乳歯遺残(乳歯が残る状態)

    子犬で、永久歯が生えてきても乳歯が抜けずに残ってしまう状態です。歯が重なって生えることで汚れがたまりやすくなり、将来的に歯周病の原因になることがあります。

    見た目では分かりにくい場合もあるため、成長段階で歯の状態を確認することが大切です。必要に応じて、適切な時期の対応を検討します。

    猫でよくみられる歯の病気

    歯肉口内炎

    猫に多くみられる歯科疾患で、歯ぐきや口の中に強い炎症が起こる病気です。はっきりとした原因は一つではなく、免疫の反応やウイルス感染などが関係していると考えられています。

    口の痛みから食欲が落ちる、よだれが増える、口を触られるのを嫌がるなどの症状が見られます。状態に応じて、痛みや炎症を和らげることを目的とした管理を行っていきます。

    歯の吸収病変(破歯細胞性吸収病変)

    猫特有の歯の病気で、歯が内側から溶けるように壊れていく疾患です。外から見ただけでは分かりにくく、強い痛みを伴うことがあります。

    食欲があるように見えても、実は痛みを我慢しているケースもあり、検査によって初めて分かることも少なくありません。状態を確認しながら、適切な対応を検討します。

    当院の歯科で大事にしていること

    1. お口の状態を見える化し、優先順位を整理する

    歯科の診療では、「どの程度進んでいるのか」「どこから対応すべきか」を知ることが大切です。当院では、歯だけでなく歯ぐきの状態や口臭・よだれ・痛みのサインなども含めて確認し、今の状態を分かりやすく整理します。

    そのうえで、すぐに対応した方がよい点と、経過を見ながら進められる点を分けて説明し、今できる選択肢を共有します。

    2. その子とご家庭に合う「続けられるケア」を一緒に設計する

    歯のケアは、続けられることが何より重要です。当院では理想論で押し切らず、性格や生活スタイルに合わせて、始めやすい方法から段階的に提案します。

    たとえば、いきなり完璧な歯みがきを目指すのではなく、触れる練習から始める、頻度やタイミングを調整する、使いやすいケア用品を選ぶなど、無理のない形に落とし込みます。

    3. 今だけで終わらせず、将来の負担を減らす口腔ケアを支える

    歯のトラブルは、早めに向き合うことで将来の負担を減らせることがあります。当院では、治療の有無にかかわらず、再発や悪化を防ぐための考え方や、次に確認すべき目安も含めてお伝えします。

    年齢や体調の変化に合わせてケアの方針も変わるため、その時々の状態に合わせて、これから先も快適に過ごせるようサポートします。

    よくある質問

    Q1. 口臭があるだけでも相談してよいですか?

    はい、問題ありません。口臭は歯や歯ぐきの変化に気づくきっかけになることがあります。気になる場合はご相談ください。

    Q2. 歯みがきができていないのですが大丈夫でしょうか?

    問題ありません。診察では、現在の状態を確認したうえで、その子に合ったケアの考え方をご案内します。

    Q3. 高齢になってからでも歯の治療は可能ですか?

    年齢だけで判断することはありません。体調や負担を考慮しながら、無理のない対応を検討します。

    Q4. 痛みがあるかどうか分からないのですが…

    動物は痛みを我慢することが多く、見た目では分かりにくい場合があります。気になる様子があればご相談ください。

    Q5. 食事と歯の健康は関係しますか?

    関係する場合があります。体質や口の状態に応じて、食事の考え方についてもお話しします。

診察のご案内

お電話はこちら

0567-46-5070

休診:日曜日、祝日

時間
9:00〜12:00 - -
16:00〜19:00 - -
ページトップ